青梅鉄道公園(青梅市)に静態保存されている「8620」の角度です。
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201 8620の450立方フィートテンダー。
一般の450ft3(立方呎・立方フィート)ではありません。
(でも、後妻には[450立方呎]の板が付けられています…)
450立方呎との違い
1.側板下部(裾部分)に厚みがある=台枠が見えている
2.側板に検水コックが無い
3.側板の上の方に不自然なリベッドが並び、増炭覆いも直角
4.3軸台車枠の形状・抜き穴が異なる
5.台車枠の支え板が三角形ではなく、湾曲し、位置も異なる
6.軸箱守が異なり、担いバネのバネ釣り受部分に改造の跡が残る
202 テンダー前妻(助手席側)
@手ブレーキハンドル A取水コック(注水用) Bポーカー(火床整理用の鉄棒)掛け
C石炭取り出し口
203 テンダー前妻(機関士側)
Bポーカー掛け D水抜き穴 E取水コック(注水用) F検水コック G補助椅子 H取水コック(水撒き用)
204 テンダー床下(機炭・助手席側)
I列車暖房管 J電線配管 K手ブレーキ L送水管(注水用)
205 テンダー床板(機炭、助手席側)
K手ブレーキ L送水管(注水用) Mテンダー側ブレーキシリンダー
※エンジン側ブレーキシリンダー
206 テンダー床下(機炭、機関士側)
N送水管(水撒き用) O送水管(注水用) P2本あります。手前がブレーキ管、奥がブレーキシリンダー管
A:裾部分の厚み(台枠)
B:台車枠の形状の違い(450ft3は、ここが欠けている)
207 テンダー台車枠(前方)
C:担いバネのバネ釣り受部分に改造の跡が見られる
(バネ釣りが今よりも長かったのであろう)
D:軸箱守の形状が異なる
E:台車枠支えが湾曲している
(下は9608の450ft3テンダー。 B:部分の欠き取り・C:バネ釣り受けの位置・D:軸箱守・E:台車枠支えの形状に相違がみられる)

208 テンダー台車枠(中央)
G:台車枠の抜き穴の大きさ、および釣合梁の取り付け高さが異なる
(下は9608テンダー。 G:部分の大きさ・釣合梁の高さに相違がみられる)

209 テンダー台車枠(後方)
F:台車枠後部の欠き取り、および排障器が異なる
(下は9608の450ft3テンダー。 F:部分の欠き取り・排障器の形状に相違がみられる)

● テンダー台車枠側面(機関士側)の状況

210 テンダー後妻
形式入りナンバープレートだが、ローマン体じゃない。
その上の小さなプレートには[450立方呎]と書いてある。
211 給水口付近
隅にフック掛けがあります。
その横の穴は溢水(いっすい)管。
後部前照灯掛けの形が良く判ります。
212 テンダー後梁
斜めに下りてくるのが列車暖房管。
213
短軸車輪です。
暖房管とコック、その横には溢水管とステップ
214 テンダー床下(後方から)
ブレーキ装置。白く大きく写るコックは列車暖房管。
真中をヒョロヒョロっと伸びているのがブレーキ管。
215 テンダー床下(第1車輪付近、助手席側から))
テンダーのブレーキシリンダーにブレーキシリンダー管が入ってます。
その脇を通るのがブレーキ管。
制動軸(右端)の回転によりターンバックルを介し制動棒が引かれます。
制動棒が上下に動くため、制動梁との間に上下動を許す小さなリンクが見えます。
216
台車枠支え板が三角形ではない事が良く判ります。そして短軸…
● テンダー台車枠側面(助手席側)の状況

217 炭庫内部(※現在、テンダーは立ち入り禁止となりました)
石炭取り出し口付近を内側から。
中にもステップがあります。テンダー上部と増炭部分の継ぎ足し跡がはっきりと判ります。
● 450立方呎テンダーと2670ガロンテンダーについて
218
ところで、このテンダー、「2670ガロン」テンダーって言います。元々は真四角ではなく、側板上部が朝顔みたいに開いた(8800のテンダーみたいな)形を、改造して四角くしたんですね。
このテンダーは、8620の中でも初期車(汽車製造)に付けられたようです。
8620(熊本→水戸→青梅保存機)
8621(高知:ライカ鉄道写真全集Up.83)
8635(津山→鷹取:蒸気機関車の角度、記録写真 蒸気機関車に掲載)
など。
汽車製造の8620初期と、川崎造船の6760、同じ大正3年製造なのに、テンダーが違うのは、面白いですね。
左図の中段が、今回の2670ガロンテンダーの足回りです。
上は450ft3の短軸の初期型(箱形)(6760に使ってたもの)
下は450ft3の後期型の図です。
矢印部分に差異を認めます。(よく模型化されているのが、後期型の足回りです。台車枠の長方形の抜き穴と釣合梁上辺が同じ高さです。=珊瑚模型、天賞堂など。マイクロキャスト水野はキチンと初期型でこしらえてありました。鉄道模型社は…エッチング板なので判断が難しい。トビー製はC50用の流用なので、まったく違います)
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Photo by T.Takanashi
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